世の中には付き合ってから一度も大喧嘩をしたことのない信じられない夫婦もいるとされていますが、中には顔を合わせれば毎回大喧嘩をしている夫婦も少なくありません。
大喧嘩の末に離婚危機にならないためには、どのように対処すれば良いのでしょうか。
大喧嘩も一種のコミュニケーション
顔を合わせば大喧嘩をする、という夫婦は逆に仲が良いのかもしれません。
例え会話している言葉が罵声であったとしても一応コミュニケーションは取っているのですから意思の疎通はできていると言えるでしょう。
他の夫婦がスキンシップやコミュニケーションとして手をつないだりハグしたり、二人でデートすることでお互いの意思の疎通をしているのと同じように、大喧嘩をすることでコミュニケーションとなっている夫婦もいるのです。
大喧嘩をするのがいけないわけではなく、それがその夫婦にとってのコミュニケーションであれば良いのです。
問題なのは、その後離婚危機に発展してしまうかどうかということです。
逆に、あまり大喧嘩をすることがない夫婦が大喧嘩をした場合には、離婚危機に至ってしまうケースも多いかもしれませんので注意が必要と言えるでしょう。
ただ、夫婦の大喧嘩を見て育つ子供は、将来的に生きづらい性格になってしまう傾向にあるとされています。
そのため、コミュニケーションとして大喧嘩をする場合には子供が学校に行っている間に済ませておくのが良いと言えるでしょう。
何のために大喧嘩をしているのか考えてみる
売り言葉に買い言葉で、いったい何が原因で大喧嘩を始めたのか、論点がズレて本質が見えなくなってしまうことが大喧嘩の最中ではよくあることと言えます。
大喧嘩をして離婚危機にならないためには、まず何のために大喧嘩をしているのか考えてみましょう。
それは、自分にしてほしいことや要望を相手に伝えたいからではないでしょうか。
それが、相手になかなか伝わらずに反論されることで大喧嘩に発展していると言えます。
例えば、休日はただ寝ているのではなく子供を連れて外に遊びに行ってほしいとか、1週間に一度は発泡酒じゃなくてビールにしてほしいなど、様々な要望があると言えますがそれがうまく伝わらないために昔のことを持ち出したりして大喧嘩になっているのではないでしょうか。
相手に自分の意思を伝えたいと思っているということは、つまりは相手に期待を持っているということです。
相手に期待を持っているということは相手と別れたくない、本当は離婚する意思なんかないのだということも理解しておくのが良いと言えます。
「嫌いも好きのうち」という言葉があるように、本当に怖いのは相手に無関心であることです。
相手に何も期待せず、無関心であれば腹が立つことも大喧嘩することもないと言えますが、相手にまだ期待したくて、それをわかってほしいからこそ大喧嘩に発展しているのではないでしょうか。
勝敗を決めることが重要ではないことを理解する
大喧嘩を始めると、相手を言い負かすために普段なら言わないようなことも口からスルスル出てくると言えるでしょう。
口喧嘩だけでおさまればよいですが、暴力にまで発展してしまうと問題であり「あんなこと言わなければよかった」と後悔するのであれば大喧嘩はしないに越したことはないと言えます。
加えて、一番ダメなのは大喧嘩で負けて「あんなこともこんなことも言われた。もう離婚したい」という気持ちに至ってしまうことではないでしょうか。
前述しましたが、大喧嘩をするその理由としては相手に自分の意思を伝えたい、わかってほしいという気持ちから始めるものです。
相手が最初から何もかも理解してわかってくれているのであれば大喧嘩にはなりませんが、伝わらないから大喧嘩となってしまうことが考えられるのです。
そのため、夫婦間の大喧嘩において勝敗を決めることを重要視するのはやめましょう。
問題は、相手が降参するまで喧嘩を続けることではなく相手に自分のことを理解してほしいから大喧嘩をするのだと理解した上でするのが望ましいと言えます。
大喧嘩も、一種のコミュニケーション手段でもありますので、お互いの意思を尊重しながら大いに大喧嘩するのも良いのではないでしょうか。