熟年離婚の定義としては、20年以上変わらず結婚生活を続けてきた夫婦が子供の成人や結婚、夫の定年などを機会に妻の方から夫に対して離婚を申し出るのが一般的です。
定年してから妻あるいは夫に捨てられないためにも、離婚したくない場合には今のうちからできる熟年離婚しないための様々な工夫について考えてみましょう。
日頃から妻(夫)と話す機会を作っておく
一般的に熟年になってから離婚を申し出されるのは夫側の方が多いですが、常日頃、妻の話をどのくらい聞いているでしょうか。
仕事が忙しかったり面倒だったりと、妻が話をしたいと願い出ても「忙しいからまた今度」と避けてはいないでしょうか。
もちろん、その家庭にはその家庭なりの夫婦の在り方というものが存在しますので、その時に話を聞けなくても後で話し合う機会を設けるのであれば問題ありません。
しかし、今度話し合いをすると言ってそのまま無視したりするようなやり方だと、妻は夫に嫌気がさして熟年離婚を考えるかもしれません。
結婚したからもう話す必要ないし言わなくても分かるは、夫婦間で通じるものと思われがちですがそれは大きな間違いです。
熟年になってから離婚したくないのであれば、夫婦だからこそしっかりと話し合い意思の疎通をしなければ妻は妻で夫を捨てて新しい人生を切り開く準備を始めてしまうかもしれないのです。
そうならないためにも、日頃から夫婦二人だけで話し合う時間を設けて、意思の疎通をしておくのが望ましいと言えます。
思いやりや感謝の気持ち、愛情のある言葉をかける
一昔前までは結婚したら釣った魚に餌はやらないとでも言うように、自分の奥さんに対して何もせず外に行けば「うちの女房は全然だめですよ」と謙遜をして褒めないのが男のやり方みたいなところがありましたが、それは日本の悪い風潮だったと言えます。
いくら好きで結婚した相手だからと言って、何も言わなくても伝わるというのは大きな勘違いです。
夫婦だからこそ、愛情のある言葉や日頃の感謝を口にする必要があるのです。
夫に対して、「いつも有難う。あなたが働いてくれるから毎日おいしいご飯が食べられるわ」と口にして夫を持ち上げるのが上手な妻は多いですが、妻に対して「いつも美味しいご飯を作ってくれてありがとう」ときちんと感謝の言葉をかけている夫はどれくらいいるでしょうか。
あなたが毎日食べているご飯は、買い物に行って食材を料理した妻が作ったから食べられるのであって、レンジでチンすれば当たり前に出てくるものではありません。
それなのに、「その材料費は俺が働いた金だ」と言わんばかりに美味しそうな料理が食卓に並ぶのも俺の手柄だと思っている男性は、間違いなく熟年になったら離婚されます。
毎日妻が手間暇かけて作った料理や、きちんとアイロンがけをしているシャツを着て会社に行けるのは、決してあなただけの手柄ではないのではないでしょうか。
相手の機嫌を取るようなことはしない
このように、何十年と経って熟年になってから離婚したくない人は、しっかりと夫婦間で話し合いを重ねて愛情や感謝の言葉をかけるように意識して生活していくことを述べましたが、一つ間違ってはいけないことがあります。
それは、いくら離婚したくないからといって相手の言いなりにならないことです。
結婚生活を送る上で、あなたばかりが耐えたり我慢したりするのでは、今度はあなたが耐えきれなくなり離婚したくなってしまうでしょう。
離婚をしないための様々な回避法ではありますが、我慢しすぎて自暴自棄になり離婚したくなってしまったら意味がないのです。
離婚したくないからと言って、奴隷のような生活にならないように避けましょう。
あくまで自然体で、あなた自身も幸せを感じながら過ごしていけるように、その中でも思いやりや感謝を忘れず、何かあったら、何かなくてもしっかりと話し合っていくことを念頭に置いてこの先も夫婦生活を続けて行くのが良いのではないでしょうか。